今回はわたしがフィールドテスターを務める上で大切にしている事をいくつか書かせていただきたいと思います。

上宮則幸

こんにちは、Fishmanテスターの上宮です。
現在Fishmanでは、AUX(サポーター的な活動メンバー)を募集しております。
活動内容や募集の要項はhttps://www.fish-man.com/aux-recruiting.htmlを見ていただければ詳しくわかると思いますが、今回はわたしがフィールドテスターを務める上で大切にしている事をいくつか書かせていただきたいと思います。
AUXになりたい方も、最終的にはフィールドテスターを目指しているのではないかと思いますので。

テスターになるにあたって、わたしが特に意識した事はと言えば…実は特段何かを変えようと思った事はありません。
わたしは釣りのスタイルには特にコダワリが強く、春夏秋冬それぞれのシーズンに唯一本だけ納得のいく魚を獲るために調査と釣行を重ねる、つまりホゲ上等のモンスターハントスタイルをとっています。

もちろんその調査の段階でポロポロと釣れる事もあるのですが、皆さんもご存知のようにわたしは本当にボウズ釣行が多いです。
一般的にテスター業務に関わる者は他人より釣って当たり前、ボウズは少なくて当然です。
釣れないテスターに存在意義はありません。
しかし逆に他人より釣れないわたしに存在意義などあるのでしょうか?
わたし自身はあると確信しています。
その根拠は、わたしのブログ読者の方々から寄せられるコメントから感じる『期待』に他ありません。

「テスターとして何かを変えようと意識はしない」と先述しましたが、より意識を高く持とうと思った事はあります。
ブログ執筆に関してです。
それは、単に結果やその喜び悔しさを伝えるブログを書くのではなく、釣れようが釣れまいが、その結果に至るまでのフィールドや心理の変化を殊更克明に書く事に注力する事でした。

わたしのブログはシリーズものが多いのです。
春のアカメ、夏の鱸、冬のオオニベ釣行記のシリーズ連載を読んでいただいた方も多いのではないでしょうか?
ボウズ釣行もただ「釣れなかった~」ではなく、かなり詳細に描きます。

現場で調査を重ねる事によって段々明らかになってくる地形のディテールや流れの変化、ベイトの存在やターゲットの雰囲気…
それらから来るわたしの心理の揺れや確信に定まる様を読者の方々にも生々しく感じていただけるように極力正確に、至って詳細に、たとえボウズであっても書いて来ました。

よくフィッシングショーやイベントでブログ読者の方から声を掛けていただきます。
「よくあの状況で獲れましたねぇ~」とか「同じような場面はぼくもあるけどそんなに粘れませんわ~」とか「おれのホームのポイントで一緒に釣りしてもらいたい」とか…「よく奥さん許してくれますねぇ~」なんて事も(笑)
読者にわたしの釣りのイメージを出来るだけ鮮明に脳裏にビジョン化してもらう事で、驚きだったり共感だったり、何かしら一体感のようなものが生まれるようです。

我々テスターの活動はプロトのテストだったり、イベント参加だったり、雑誌執筆だったり、動画出演などもありますが日々の主だったものはブログ執筆です。
だからわたしも他のテスターさん達と同じく自分のブログをとても大切にしています。
恐らくわたしがわたし自身のブログの一番の愛読者です。

そして最後にもうひとつ。
AUXなりテスターになって具体的に何がしたいのか?
わたしは以前はテスター業務には全く興味がありませんでした。
好きな竿を振り好きなルアーで釣りが出来ればそれで満足、獲れない魚がいたとしてもそれは誰にも獲れない魚だから…
そんな風に釣りの可能性に自分でリミッターを掛けていましたから。

それが180度変わった事件がわたしにもありました。
それがFishman赤塚氏との出会いでありBeams 710MHナナテンとの出会いです。
釣り専門SNS、fimoのヘッダに踊るFishmanの広告が今も脳裏に甦ります。赤塚氏が巨大なキングサーモンを苦悶の表情で抱くシーン、フロッグをとても不思議な曲がりでシュートするシーン…
こんなデカイ魚をキャッチ出来るのに、この曲がりは…なんだこりゃ!!?
その時に抱いた驚きと期待がわたしのリミッターを解除してくれたのです。
チャレンジする心が生まれました。

そんなわたしも現在は多くの釣り人のリミッターを解除する事に喜びを持って活動しています。
同じ喜びを共有できる熱い同士に出会えるのが今から楽しみです。

Kagoshima Japan
about AUX supporter
Angler:Noriyuki Kanmiya