信頼の3本をピックアップ!Fishmanロッドと「マダイ釣り」のストーリー

初めて釣り上げて以来、私を魅了してやまないルアーターゲット”マダイ”。

幻想的なまでに美しい淡紅色の魚体に、煌く星を思わせるような青い斑点。そして瞳を見つめれば見つめるほど蠱惑的に輝く藍色のアイシャドウ。なかなかフッキングしない繊細なアタリとは裏腹に、フックアップした途端に『下へ、下へ、もっと下へ!』と叩くように、ロッドをどこまでも美しく曲げてくれる激しいファイト。そして、釣り人はもちろん、釣りをしない人にも、一目で”いいお魚”だと分かってもらえる知名度と美味しさ。

マダイは釣り人として人生をかけても足りないほどの奥深さがあるのに、初心者でも狙える手軽さも持ち合わせています。

今回は、そんな最高のターゲットとの逢瀬を幾度となく叶えてくれたFishmanロッドを、AUX久池井の独断と偏見(笑)でご紹介したいと思います。

絶対的に信頼できる相棒「Beams CRAWLA 6.6L+」

数あるFishmanロッドの中で私が最も信頼し、なおかつ愛してやまない、タックル準備に迷ったらとりあえず手に取る1本です。

60gのジグがシャクれて、100gのタイラバで乗せられて、30gのキャスティングポッパーが投げられる、近海オフショアゲームにおいて夢のようなバーサタイル性。レングス以上の飛距離を叩き出すキャスタビリティに、スペック以上の軽さを体感させるバランスと操作感の良さも特徴です。

誰もが釣りの中で最も時間を費やすであろう”キャスト~魚を掛けるまで”の工程を、とにかく気持ち良く、楽しくしてこなしてくれます。

魚がバイトすれば、ティップで乗せてベリーで掛ける”乗せ調子と掛け調子のいいとこ取り”で、なかなか針がかりしない10cm未満の小鯛も絡めとってしまうほど。大きくない魚はファストテーパーを保ったまま止めてくれるので、大きさ以上の引きを楽しませてくれるのもポイント。一方で、このロッドをバットまで曲げることができる大物相手には、曲げれば曲げるほど解放されるバットパワーが真綿で絞め上げるようにファイトを制してしまいます。

写真は昨年の秋のボートゲームにて、納竿間際、ラストのひと流しで釣り上げたドラマフィッシュです。
冬に向けてうっすら雪化粧をしているような最高に美しい個体で、忘れられない1尾に出会わせてくれました。

「BC4 5.10LH」は幸運のロッド

発売日に購入して以来、北は青森、南は福岡で酷使していますが、ショアだろうがオフショアだろうがお構いなしに、なぜかマダイを引き寄せる”幸運のロッド”です。

Fishmanの5.10シリーズの中で最もしなやかなティップと、大鯛にも主導権を与えない必要十分以上のバットパワー。ティップとバットの役割がはっきり分かれているにもかかわらず、破綻なくベリーが繋いでくれるため、シャクリやファイトもストレスなくこなしてしまう優等生。

ショアから71cm、5kgの大鯛を連れてきてくれたのをはじめ、オフショアゲームでも良型マダイを数多く連れてきており、マダイの釣果に限っては他のロッドに比べ1.8倍と圧倒的な成績を残してくれています。

私の好みもあるかもしれませんが巻き主体のタイジギングにて使用しているほか、仕舞寸法49cmという抜群の携帯性で、オフショアゲームの際にクーラーBOX等の空きスペースに入れて持ち運びができるので予備タックルとしても重宝しています。

タイラバゲームを熱くさせてくれる「Beams inte 7.9UL」

この半年ほどで新たに挑戦しているのが、inteを使ったスリリングなタイラバゲーム。「今日はタイラバしかしない」と決め打ちした日は、このロッド1本しか持っていかないほど”どハマり”しています(笑)。

7.9ftというレングスはオフショアにおいては好みが分かれますが、タイラバにおける両型よりちょっと下の40cm前後のマダイでも、しっかりロッドを曲げてファイトを楽しませてくれるので、ファイトの楽しさ優先で使用頻度もうなぎ登り中なのです。

パワーが有り余っていがちなFishmanロッドにおいて、特にマダイを狙うことにおいては弱すぎず、強すぎずのかなりいい塩梅なのもポイントが高い。

今後の目標である「ビームスインテでマダイの自己記録を更新する」のほかに、もう1つショアマダイをターゲットに”inteならではの楽しい悪巧み”を企て中です。今後安心して釣りに行けるようになり、ある程度結果が出揃ったら、また別の機会でお知らせできればと考えております。

今を頑張ること、未来に期待すること

最後になりましたが、昨今のコロナショックにおきまして、私の住んでいる福岡県でもいち早く4月7日に緊急事態宣言が発令されました。

これまで夢中でやってきた”釣り”についても改めて考える機会となりました。行き着いたのは、自分にとって釣りは「楽しいアクティビティであり、それ以上でも以下でもない」ということ。万が一”自分が釣りに行ったこと”から家族や親類、特に高齢の祖父母に影響があったら……。おそらく大好きな釣りそのものが、今後一生楽しくできなくなってしまうと思います。

また、自然相手で安全が約束されている訳ではないレジャーにおける”万が一の事故やケガ”で、現在最も危険な病院や救急などの現場で活動されている方々のお世話や、負担になることは避けたい……。以上の理由から現在、私個人としてでき得る範囲で不要不急の外出を避け、自宅にて過ごすようにしております。

まだまだ先は見えませんが、”今”を頑張った分、そう遠くない”未来”で「良い魚とのドラマに恵まれればなぁ」「また家族みんなで美味しいお魚を食べられればなぁ」と期待しながら、今後も自分のできることを一つひとつしていければと思う次第です。

■タックル
ロッド:ビームスクローラ6.6L+、BC4 5.10LH、ビームスインテ7.9UL(フィッシュマン)
リール:ソルティガBJ 100SH(ダイワ )
ライン:Fishman オリジナルプロトPEライン#1.5, #1(フィッシュマン )
リーダー:グランドマックスFX#5(シーガー)
ルアー:セブンスライド100g(ガイドサービス・セブン)
■アングラー/久池井明
■フィールド/福岡県・玄界灘

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